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俺対先生 

前回のあらすじ
テストに遅刻してきた生徒にテストを受けさせずに0点を付けようとしていた自分は副校長に呼び出され、その生徒たちの担任、副校長、居合わせた英語教師(僕が結構慕ってる同僚)、自分、4人のディスカッションが始まった。いつもは副校長のマシンガントークに打ち負かされていた自分であったが、今回は負けじと自分の想いをぶつけてみることにしたのだった。どうなるのか…


ここからは会話形式でお楽しみください。会話の内容はかなり意訳しています。

副校長は話を切り出した。

副校長「大樹、生徒たちがたくさんやってきて訴えてきたんだが大樹側からどういうことがあったのか説明してくれないか?」

大樹「朝8時からの実技テストを行う予定になっていたんだが、遅れてやってきた生徒にはテストを受けさせないことにしたんだ。腹を立ててと言う訳ではない。時間に遅れたらテストを受ける資格がないからだ。」

副「多めに見てやってくれ。クラスの半分が0点になると言うのは問題ある。」

大「いやいや、たとえ1人遅刻して来ようと全員来なかろうと処分は同じだよ。逆になんで大人数だったら問題なんだ。違う?」

担任「大樹が言うことは理論的だ。よくわかる。でもなんとかならないか。」

大「理論的でよくわかっててなんでそうなるんだよ。わかってないってことだろ。」

担「わかってるし認めてるよ。でもな、48人中23人と言うのはちょっと多すぎる。」

大「全然わかってないじゃん!数は問題じゃないんだって!」

副「大樹、怒る気持ちはよくわかるが考え直してくれ。でないと多くの生徒が落第してします。」

大「いや、今回0点だろうと落第はしない。今日のテストは20点満点、前回の20点分は全員受けてる、出席点20点、筆記で40点だから今回0点でも他が満点なら80点は取れるじゃないか。だいたい怒ってないし。」
(50点以下が落第。)

副「そうは言っても難しい。彼らは英語に難があるから筆記で満点を取れる保証はない。」

大「知らんわ!だいたいどうしてそんなに生徒の肩を持つ?遅刻はしてもいいことなのか?絶対落第させると言ってる訳じゃないだろ。道はまだ残ってる。」

副「生徒のランク付けは全教科の平均点だと言うのは知ってるだろ?体育の点が一気に下がったら賢い生徒のランクが下がるだろ。」

大「ちょっと待ってくれよ、そんなことの為にこの議論をしてるのか?ランクがなんなんだ。ランクの高い生徒は遅刻をしても許されるのか?」

担「そういう訳じゃない。でも許してやってくれ。」

大「考えを変える気はない。もしこれがナショナルエグザム(入試)だったらどうだ?遅刻したら受けられないだろ。テストはテストだ。同じことだよ。」

副「うちの学校の期末試験ではもし1時間の試験に20分遅刻してきたら40分はテスト受けれるぞ。」

大「一体どこに体育の実技試験で1人1人1時間かけてテストするやつがいるんだよ!座学の教科と一緒にしないでくれよ。だいたい前回のインフォメーションで遅刻者はテスト受けられないし再試はないから欠席遅刻は絶対ダメだと伝えてあるんだ。正当な決定ですよ。」

担「他のエチオピア人の体育教師ならチャンスを与えるはずだよ。大樹もなぜそうしないんだ。」

大「俺がもしエチオピア人と全く同じように振る舞わなければならないなら俺がここにいる意味も必要もない。生徒にも言ったが、俺がここに来て体育教師をしている意味を考えてくれ。」

副「ここはエチオピアだからエチオピア人にいいようにしてくれ。そうでないと他の体育教師と大樹を比べて文句が出たり体育をサボる生徒が出てくる。だったら点数でペナルティを与えるのはどうだ?20点満点を10点満点に引き下げて採点するとか。」

大「あり得ない。そんなの絶対にやらないよ。ペナルティを与えたいんじゃない。考えを改めて今後の人生に生かして欲しいだけだ。

だいたい先生がこんなだから生徒は変わらないんだよ。時間を守ることがどんなに大事か。俺はアベシャカタロゥ(=アムハラ語でエチオピア人のルールと言う意味。暗黙の了解で遅刻をすること、もしくをそれを良しとすること。)がエチオピアの文化の中で一番嫌いだし最低だと思ってる。」

担「大樹は先進国で生まれ育ったからそう考えられるんだ。エチオピアは発展途上国だし貧乏だからそう考えるのは難しいよ。」

大「だったら俺はここにいる俺より年上のエチオピア人教師よりも位が高いの?えらいの?」

担「いや、同じレベルだ。」

大「つじつまが合ってないでしょ。国は関係ない。ここにいる人と人との問題だ。

一つ聞きたいんだ。アベシャカタロゥは良いこと?良くないこと?」

担「良くないな。」

大「どうしてそう思う?」

担「時間通りに始まらないし人を待たせて困らせるから。」

大「じゃあなんでアベシャカタロゥを続けるんだよ。良くないことなのになんでそれを認めてなんも思わないふりするの?変えようよ。

俺はいつも思ってる。なんで良くないことだって思うのに変えようとしないんだろうって。特に先生たち。正直言うとエチオピア人の先生はだらしなさすぎる。時間は守らない、授業をサボる、遅刻してきておいて早く終わらす、自分の都合で生徒を振り回す。こんな先生に教わって生徒たちは学業以外に大切なものは身に付かない。

教師という職業は国を作る職業だよ。自分たちの教え子はいずれ社会に出て、国の担い手になっていく。学校で教わる時間の大半を一緒に過ごす一番身近な大人が教師だし、その人をまねて社会に出るんだよ。その子たちがだらしないものだけを見ていたら当然その子たちもそれで良いんだってなる。日本の先生はそう思ってると思うし、少なくとも俺はそう思ってる。日本人の最低限守らなきゃいけないルールは時間を守ること。そうやってきたから日本は発展したんだと思ってる。

今が変わるべき時なんじゃないか?」

ここまですべての話を黙って聞いていた英語教師が口を開く。

英「大樹の言う通りだ。俺は大樹と毎日顔を合わせてるからわかる。大樹が言ってることもさることながら彼は実際にそれらを実行してる。毎日授業がなくても時間通りに来て出席を取って、その後授業まで待ってる。
(僕以外の担任は出席を取らないで生徒に任せたり一切取らなかったり。授業時間に来て終わったら帰る。)
見習うべきだ。このあとそのことを生徒にも伝える為に生徒と話し合いの時間を取って、そこで生徒たちが理解出来たらもう一度チャンスを与えるってのはどうだろう?」

鶴の一言。絶対再試なんかしないと心に強く思っていた僕もこの人に言われるとさすがに緩みました。彼も時間に厳しく、遅刻してくる生徒を一人一人指導しているのです。毎朝。誰が言う訳でもなく。一人で。

日本では当たり前に行われる「時間を守る」ということ。僕自身も当たり前だと思ってここでも普通に行ってきた何気ないことがここまで伝わってくれていたというのが本当に嬉しかった。


そしてこのあと生徒との話し合いがもたれることになりました。長いので今日はここまで。

ちゃんちゃん。
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